AMED山口班
認知症の行動・心理症状(Behavioral and psychological symptoms of dementia; BPSD)が重要であるのは、ケアする側(家 族、介護職員、看護師等)からするとBPSDで困ることが多く、ケア負担の要因となり、しばしば介護放棄や身体拘束にもつながるからです。認知症の本人も、本来なら怒る程でもないことで怒ったり、家族に暴力を振るってしまったり、BPSDはどちらにとっても望まれない症状です。この認知症ケアで重要なBPSDという用語はさまざまな使われ方をしています。そこで、BPSDの定義ととらえ方や発症要因などを総説で解説します。認知症ケアの領域でBPSDが正しく理解され、適切な対応がなされるよう本稿が役立つことを期待しています。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「BPSDの解決につなげる各種評価法と、BPSDの包括的予防・治療指針の開発〜笑顔で穏やかな生活を支えるポジティブケア」研究班(代表:山口晴保):BPSDの定義、その症状と発症要因.認知症ケア研究誌 2:1-16, 2018.
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※公開元ホームページ:認知症ケア研究誌
本ウェブサイトは、日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業の以下の研究の支援を受けて、開発・運営されています。
「認知症者等へのニーズ調査に基づいた『予防からはじまる原因疾患別のBPSD包括的・実践的治療指針』の作成と検証研究」
研究代表者 數井 裕光
「BPSDの解決につなげる各種評価法と、BPSDの包括的予防・治療指針の開発〜笑顔で穏やかな生活を支えるポジティブケア」
研究代表者 山口 晴保
「血液バイオマーカーと神経画像検査によるBPSDの生物学的基盤の解明、および認知症者の層別化に基づいたBPSD ケア・介入手法の開発研究」
研究代表者 數井 裕光