橋本 衛
初期の認知症の人のさまざまな"想い"を介護者に知っていただくために作成したパンフレットです。
初期の認知症の人への対応はとても難しく、普段の生活の中で『(ご本人と)どのように接すれば良いのか』と戸惑われているご家族様は少なくありません。それは初期の認知症の人の考えや気持ちがわからないことによるところが大きいと思われます。そこで私たちは初期の認知症の人の心情を知るために、臨床心理士が面接を行いました。このパンフレットでは、面接を通して得られた認知症の人のさまざまな"想い"を紹介しています。
本パンフレットに載せられている"思い"は全て初期の認知症の人から得られたものです。そのため進行期の認知症の人も同じ"想い"を持っておられるかどうかはわかりません。医療従事者の方がご家族様にパンフレットを配られる際には、ご家族様の"想い"にも配慮ください。
本パンフレットを配布した介護者様87名にアンケート調査を行いました。その結果、本パンフレットに目を通された介護者様の約半数が、パンフレットを読んでから「患者さんへの対応に変化があった」と回答されました。
本ウェブサイトは、日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業の以下の研究の支援を受けて、開発・運営されています。
「認知症者等へのニーズ調査に基づいた『予防からはじまる原因疾患別のBPSD包括的・実践的治療指針』の作成と検証研究」
研究代表者 數井 裕光
「BPSDの解決につなげる各種評価法と、BPSDの包括的予防・治療指針の開発〜笑顔で穏やかな生活を支えるポジティブケア」
研究代表者 山口 晴保
「血液バイオマーカーと神経画像検査によるBPSDの生物学的基盤の解明、および認知症者の層別化に基づいたBPSD ケア・介入手法の開発研究」
研究代表者 數井 裕光