數井 裕光
BPSDを軽減させるために、どのような介護サービスが有効であるかについて、ケアの専門家の経験や考えをグラフ化したものです。
11種類のBPSDに対して、在宅系と施設系を含む12種類の介護サービスの中から、ケアの専門家が、「有用性を経験した」、あるいは「有用だと思う」介護サービスを、順位をつけて3つ選択してもらい、1番有効と考えた介護サービスに1点、2番目に2点、3番目に1点をつけ、グラフ化しました。どのようなBPSDに対して、どのような介護サービスが有効か、またその理由を知ることができます。
このデータは、あくまでケアの専門家の経験や考えをまとめたものであり、実際に、あるサービスを利用したら、あるBPSDが減ったということを検証した結果ではありません。また2014年の秋に大阪府で行われた調査に基いているため、当時、大阪府で、提供している事業所が少なかったサービスは「有効」という結果になりにくかった可能性があります。
本資材とBPSD出現予測マップを利用した家族介護者と利用しなかった家族介護者との間で介護負担感の変化を調べたところ、利用した家族介護者の方が、介護負担感が減少する傾向が認められました。
本ウェブサイトは、日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業の以下の研究の支援を受けて、開発・運営されています。
「認知症者等へのニーズ調査に基づいた『予防からはじまる原因疾患別のBPSD包括的・実践的治療指針』の作成と検証研究」
研究代表者 數井 裕光
「BPSDの解決につなげる各種評価法と、BPSDの包括的予防・治療指針の開発〜笑顔で穏やかな生活を支えるポジティブケア」
研究代表者 山口 晴保
「血液バイオマーカーと神経画像検査によるBPSDの生物学的基盤の解明、および認知症者の層別化に基づいたBPSD ケア・介入手法の開発研究」
研究代表者 數井 裕光