數井 裕光、 小杉 尚子、 山中 克夫、 池田 学
「あるBPSDに対して、ある対応を行った時に、奏功したか否か」という情報のセット(ケア体験)を、インターネットを用いて全国から投稿してもらい、このケア体験を元に、様々なBPSDに対する様々な対応法の奏功確率を計算し、公開することを目的に開発されたウエブサイトです。
収集されたケア体験を元に、計算された「集計結果」を閲覧できます。またキーワードで検索することで、知りたい対応法が見つかる可能性があります。さらに「認知症対応方法発見チャート」と「対応方法を教えて!!」も利用できます。前者は、設定された設問に対してYes/Noで回答していくと適切な対応法案へと導いてくれる仕組みです。後者は、対応方法が分からない時に投稿すると適切な対応法の提案を待つことができる仕組みです。
このサイト内の全ての情報を閲覧するためには、利用者登録が必要です。このサイトで公開されている集計結果は、その時までに集められたケア体験を元にして計算されていますので、集計結果は変わる場合があります。また集計結果の信頼性は、元になっているケア体験数が多いものほど高いと考えてください。
本サイトで公開されている集計結果を検証するために、実臨床場面で、実際に当該BPSDを有した認知症の人に、それぞれの対応を行った結果と比較する前向き研究を実施しました。結果は、論文投稿準備中であるため、現時点では公開できませんが、概ね類似した成功確率が得られました。
本ウェブサイトは、日本医療研究開発機構(AMED)認知症研究開発事業の以下の研究の支援を受けて、開発・運営されています。
「認知症者等へのニーズ調査に基づいた『予防からはじまる原因疾患別のBPSD包括的・実践的治療指針』の作成と検証研究」
研究代表者 數井 裕光
「BPSDの解決につなげる各種評価法と、BPSDの包括的予防・治療指針の開発〜笑顔で穏やかな生活を支えるポジティブケア」
研究代表者 山口 晴保
「血液バイオマーカーと神経画像検査によるBPSDの生物学的基盤の解明、および認知症者の層別化に基づいたBPSD ケア・介入手法の開発研究」
研究代表者 數井 裕光